金剛力士像 (東大寺南大門)

東大寺には、有名な仏像が数多く安置されています。
その中でも1、2を争う印象度を持った仏像が、東大寺南大門の金剛力士像です。

寺門に安置された仁王像は、正面を向いて立っているのが一般的ですが、東大寺南大門の吽形(うんぎょう)と阿形(あぎょう)は向かい合っています。
これは、寺門という場所柄から仁王像は風雨にさらされやすいため、劣化を防ぐためいう説があります。
そのため、東大寺南大門の金剛力士像は直射日光が当たりにくく、他の寺の仁王像に比べ昼間でもやや見にくくなっています。

ただ、そのすぐ近く(金網がありますが)で見ることが出来るその立ち姿は圧巻です。
東大寺南大門に安置されている金剛力士像は、高さ8.4mに達する巨大な木像です。

門の向って右側に安置されている口を閉じた像が吽形(うんぎょう)です。

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一方、左側に安置されている口を開いた像が、阿形(あぎょう)です。

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東大寺南大門の金剛力士像は、数多くの木製パーツを組み合わせて作られており、その数は3000個以上と言われています。
驚くほどの精密なディティールが金剛力士像の筋骨隆々感を際立たせており、見る人を圧倒します。
それもそのはず、これら東大寺南大門の金剛力士像は鎌倉時代の大仏師である運慶、快慶によるもので、阿形像は快慶、吽形像は運慶が中心になって作ったと言われてきました。
しかし、1988年から1993年にかけて行われた平成の解体修理の際に仁王像の中から出てきた納入文書から、阿形像は運慶および快慶が、吽形像は定覚および湛慶が小仏師を率いてわずか2か月で造立したものであることがわかりました。
いずれにせよ、運慶が東大寺南大門の金剛力士像の制作全体に関わっていた可能性が高いと考えられています。


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