興福寺 三重塔

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奈良興福寺の塔と言えば五重塔が有名ですが、三重塔もあります。
崇徳天皇の中宮皇嘉門院により平安時代の康治2年(1143年)に創建された三重塔は、歴史ある興福寺の建物の中でかなり新しい存在でした。
ところが他の建物と同様、治承4年(1180年)の平重衡による南都焼討により、三重塔は創建後40年足らずで消失しました。
しかし、三重塔は鎌倉時代初期に、早くも再建されました。
その後、三重塔は興福寺境内で発生した幾度かの火災を逃れたため、北円堂とともに興福寺では最も古い建築物となっています。

この興福寺三重塔は南円堂の近くに建てられており、三条通から南円堂に向かう石段の途中で左折したところにあります。
奈良市街地のシンボルで存在感抜群の五重塔に対し、目立ちにくい場所に位置する興福寺三重塔は、観光客にも見過ごされがちです。
また、場所だけでなく、大きさも両者の存在感に影響を与えています。
50.1mある五重塔と比較してしまうせいか、三重塔は高さ19.15mあるもののこじんまりとしていて、一見すると箱庭のように感じてしまいます。

しかしながら、よく見ると細部まで精密な造りで、鮮やかな白壁に木組みという組み合わせがモノトーンながら印象的です。
更に、2,3層より大きい1層が安定したフォルムを形成しており、興福寺三重塔は見れば見るほど味わいの出てくる美しい建物です。

IMG_4367.jpg通常、五重塔のような大きな建物を近くで撮影する場合、どうしても見上げた状態でのアングルになります。
しかし、興福寺三重塔は北方向に伸びる石段がすぐ近くにありますので、ほぼ正面からのアングルで撮影することも可能です。

また、奥まった位置にありますので、あまり人目を気にすることなく、様々な方向から三重塔を撮影することが出来ます。

お寺の建築物撮影を趣味にしている人とって、興福寺三重塔はかなり楽しめる建物だと思います。


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